「16年度予算編成に向けての政策提言書」に対しての横浜市の回答

04/05/12UP

9−01.金沢区


1-1 海の公園や金沢自然公園など、多くの来訪者が利用する京浜急行の5駅の周辺を、バリアフリーのまちとして整備を進めること。 鉄道駅舎へのエレベーターの設置を促進するため、従来から民営鉄道事業者に対して、「横浜市鉄道駅舎エレベーター等設置補助制度」を活用したエレベーター等の整備を積極的に要請しています。
金沢文庫駅をはじめエレベーターが設置されていない周辺の京浜急行5駅については、京浜急行に対して、引き続き早期整備を働きかけてまいります。
1-2 金沢区の特色である歴史や文化を生かした“歴史と文化の薫るまち”にするための各種施策を進め、世代を超えた“生涯学習都市・金沢”を目指すこと。 各区の特性を生かした推進に向けた取組を支援してまいります。
金沢の特徴を生かし、青少年への文化の伝承に努めるとともに、区民が身近にふれることができる、歴史や芸術文化等の活動を支援してまいります。
また、区民自らが実施する学習活動についても、場の提供、機材の貸出、学習相談、情報提供、人材育成、コーディネート等の支援策を引き続き進め、生涯学習の活性化を図ってまいります。
1-3 区内の学校の小規模校化がすすんでいる状況を的確に把握し、学校の統廃合による廃校や余裕教室を各種福祉施策、教育文化、子育て施策を含めた生涯学習施策に活用すること。 学校の余裕教室につきましては、現在、既存の公共施設の有効活用を図る視点も踏まえ、「余裕教室活用指針」を策定中です。
学校教育に支障のない範囲で、生涯学習の推進に努めてまいります。
教育委員会の協力を得ながら、地域の保育ニーズの動向や適正配置等を考慮し、学校の余裕教室を活用し、民間保育所の整備を進め、待機児童の解消を進めてまいります。
2-1 区民文化センター・ギャラリーの設置に向けた具体的な計画を示すこと。 区民文化センターの整備につきましては、施設の配置バランスや街づくりの状況等を考慮しながら検討してまいります。
また、市民ギャラリーにつきましては、既存の市民ギャラリーのほか、現在北部市民ギャラリー(仮称)を整備しています。なお、南部方面の整備については、今後立地場所や整備時期等を検討してまいります。  
2-2 方面別に建設する市民ホールの誘致を行うこと。 市民文化ホールの整備につきましては、施設の配置バランスや街づくりの状況等を考慮しながら検討してまいります。
2-3 環境事業局金沢工場とリネツ・金沢の間に確保した用地にお湯を活用した福祉・保健施設の整備を図ること。 当該用地はリネツ・金沢の利用者用駐車場として活用しています。なお、現在の厳しい財政状況の中、お湯を活用した福祉・保健施設整備の計画はありません。  
3-1 区内各地の狭あい道路の整備拡幅事業を防災まちづくり活動と位置づけ、促進すること。 狭あい道路につきましては、「横浜市狭あい道路の整備の促進に関する条例」に基づき地域の安全性や利便性を考慮した道路ネットワークが構成されるように「整備促進路線」を指定し、市民と協働により拡幅整備を促進しております。
また、いえ・みち まち改善事業と連携し、防災性の向上と路線を単位に整備するなど、効果的な事業の推進を図ります。
3-2 区内各地の遊水地を多目的な公園としての転用の促進 遊水池を公園として利用するための条件等が整えば、できるだけ有効利用が図れるよう検討してまいります。遊水池は、降雨時に雨水が川や水路へ大量に流入するのを抑制するための施設です。
本市所有遊水池につきましては、オープンの状態で使用することを基本としますが、遊水機能を損なわないこと、適正な管理ができることなどの条件を踏まえ、今後も広場やビオトープなどの有効利用を図ってまいります。
3-3 金沢海の公園の活用促進を図るためジョギングに適した園路に整備すること。 ジョギングに支障ないように補修してまいります。
3-4 野島公園の伊藤博文邸の市民利用の促進。 野島公園再整備計画の検討に合わせ、検討してまいります。
3-5 富岡の旧川合玉堂邸の取得および市民利用の促進。 旧川合玉堂邸及び園庭緑地については文化財指定されている建造物及び敷地を教育委員会が取得し、園庭部分を金沢区が取得する方向で折衝にあたっています。
今後、区民主体の管理運営により区民活動拠点として活用したいと考えています。
3-6 冨岡倉庫地区、池子地域のスポーツ公園・広域避難場所への整備促進。 本市は従来から、市内米軍施設の早期全面返還を国に要請しているところであり、今後とも返還の促進に努めてまいります。返還の状況を見ながら可能性について検討してまいります。
3-7 平潟湾の環境対策の整備促進。 海上清掃を実施するとともに、引き続き環境対策について関係機関と調整してまいります。
3-8 「富岡・並木舟だまり」の整備促進。 富岡・並木舟だまりは、市民の憩いの場となっており、定期的に樹木の剪定や水面のごみの清掃などを行っていますが、今後も環境の整備に努めてまいります。
3-9 侍従川、六浦川、宮川、谷津川、富岡川の環境浄化対策と親水公園化や緑化の促進。 六浦川、宮川、谷津川、富岡川につきましては、定期的にしゅんせつを行っており、今後も必要に応じて実施してまいります。宮川では親水護岸の整備を行っております。
なお、侍従川については、御要望の趣旨を河川管理者である神奈川県に伝えました。
4-1 金沢区地域福祉計画の策定を行うこと。 金沢区では、平成16年度から地域福祉計画の策定を開始し、地域社会全体で生活課題に取り組み、支えあっていくための仕組みづくりなどを市民・福祉保健活動団体・行政等の協働により進めてまいります。
4-2 特別養護老人ホーム、老人保健施設、高齢者グループホームの誘致・建設を図ること。 特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、高齢者グループホーム整備については、介護保険事業計画に基づき、着実に整備を進めてまいります。
5-1 金沢区文化協会との連携強化を図るとともに、各文化団体の自立・促進を図るための支援の強化。 金沢区文化協会との連携については、文化活動の活性化支援のほか、青少年健全育成事業についても協働により取り組んでまいります。
また、現在、当協会が進めている法人化についても、区としてできる限り支援し、協会の自立・促進につなげてまいります。
5-2 外国人の生活や学習環境を支援すること。 外国人の生活支援については、多言語による情報提供・相談をはじめとして各局区がその施策の充実に取り組んでいるところです。金沢区では、日本語教室、付き添い通訳・翻訳等を行う区内国際交流団体の活動支援、外国人母子を対象とした子育て講座・交流会の開催、「福祉保健センターからのお知らせ」「区民生活マップ」の外国語版発行等を通じて外国人区民の生活支援を図っており、今後も引き続きその充実に努めてまいります。また、本市の市立小中学校に在籍する外国人児童生徒の学習環境に関する支援としまして、帰国及び外国人児童生徒等のうち、日本語の初期指導が必要な児童生徒に対して、一定期間学校生活への適応と基礎的な日本語指導を行うため、横浜市日本語教室及び国際教室を設置し、外国人児童生徒に関わる様々な問題を解決するためには母語ができる非常勤講師を通訳として学校に派遣する特別指導を行っています。
5-3 区民文化ホールのない金沢区の公会堂をより利用しやすいホールとして利用者の意見を取り入れ再整備すること。 金沢区庁舎については、耐震補強工事が必要であり、公会堂については、その時期にあわせてどのような改修ができるか検討してまいります。
6-1 都市計画道路・横浜逗子線の釜利谷以南の早期着手を行うとともに全線事業化の検討をすすめること。            横浜逗子線の釜利谷以南(釜利谷〜環状4号線)につきましては、現在、都市計画変更手続き中であり、引き続き事業認可取得に向け進めてまいります。残りの区間につきましても、釜利谷から環状4号線区間の進ちょくに併せて検討してまいります。
6-2 都市計画マスタープラン・金沢プランに図示されている国道16号と横浜・逗子線を結ぶ道路構想を具体化すること    国道16号と横浜・逗子線とを結ぶ道路につきましては、周辺における土地利用の動向等を踏まえ、今後の課題として検討してまいります。
6-3 横浜市立大学瀬戸キャンパス前踏切(金沢文庫第2踏切)の立体化事業は緊急の課題であり、関係機関と協議し、事業を早期に進めること 鉄道の立体化は、大規模な事業であり安定的な財源の確保が必要であるとともに、事業期間も長期化することから、踏切交通量や踏切遮断時間、事故防止、街づくりなどを総合的に勘案し検討してまいります。
6-4 環状3号線の国道16号の青砥から新杉田までの事業の早期着手を行うこと。 国道16号の青砥坂交差点から杉田交差点間の拡幅整備については、早期着工に向け、引き続き用地取得を進めます。
6-5 環状4号線の国道16号までの事業化の検討及び朝比奈地区の歩道設置と環境整備の促進 金沢区の環状4号線につきましては、南部地域の道路整備の進ちょく状況を見ながら整備時期について検討してまいります。
また、朝比奈地区の歩道設置及び環境整備については、歩道拡幅整備、低騒音舗装などの実施について今後検討してまいります。
当該区間の現幅員は約8〜10mで歩道も狭く未整備となっています。計画幅員は11〜15mですが、現在は 用地交渉が中心で一定の用地が確保され次第順次整備を進めていく計画です。
6-6 国道357号線の並木から八景島まで4車線化の早期着手と横須賀延伸の早期実現 八景島までの4車線化及び横須賀への延伸について、引き続き、国土交通省に早期整備を要望してまいります。      
6-7 泥亀・釜利谷線の海の公園までの早期着手 南部方面の道路の整備状況を見ながら今後、事業化について検討してまいります。     
6-8 野島橋の架け替え促進と周辺整備 野島橋は、架け替えを行うための調査、予備設計を行っており、平成16年度は詳細設計を行う予定です。また、橋の架け替えに合わせ、金沢シーサイドライン野島公園駅のエレベーター設置等を検討してまいります。           
6-9
@
長浜道路に京急・能見台から環境事業局金沢工場・利熱・金沢〜市大・福浦病院〜海の公園等を結ぶバス道路の導入 公共交通機関の利便性向上の観点から、関係バス事業者に対して働きかけてまいります。
6-9
A
京急・六浦駅北口から三信団地方面バス路線とタクシー乗場の設置 公共交通機関の利便性向上の観点から、関係バス事業者に対して働きかけてまいります。
6-10
B
京急・六浦駅南口から六浦台方面へのバス路線とタクシー乗場の設置。 公共交通機関の利便性向上の観点から、関係バス事業者に対して働きかけてまいります。
7-1 都市計画マスタープラン・金沢区プランの重点取り組みを積極的に行うこと。 都市計画マスタープラン・金沢区プランに位置づけられているまちづくり課題などについては引き続き積極的に取り組んでまいります。
7-2 都市計画決定され事業中の金沢八景駅東口整備計画を促進すること。 金沢八景駅東口地区土地区画整理事業つきましては、現在、昭和61年に決定した計画の見直し案や事業後の街の活性化について、権利者の方々と検討や話し合いを継続して行っております。今後も権利者の方々と意見交換を行いながら、まちづくりを進めてまいります。
7-3 京急・金沢文庫駅東口再開発計画を再検討し整備を促進すること。 金沢文庫駅東口地区につきましては、再開発準備組合が事業化に対する地元の合意形成を図るため、権利者の方々と話し合いを行っておりますので、準備組合と連携を図りながら進めてまいります。 
7-4 堀口・能見台駅周辺の整備促進。  堀口・能見台駅周辺につきましては、今後とも駅前にふさわしい街づくりを地元の協力を得ながら進めてまいります。
7-5 富岡駅周辺、六浦駅周辺の整備方針を検討すること。 富岡駅周辺、六浦駅周辺につきましては、地元の動向に応じて駅周辺地区の計画・構想づくりの支援を行ってまいります。
7-6 京急金沢文庫駅や富岡駅など各駅周辺の駐輪場の整備を促進すること。 今後も、引き続き,地元や関係機関と協議しながら、自転車駐車場の整備に努めまいります。
7-7 交通バリアフリー法の趣旨を生かし、特に金沢文庫駅にエレベーター設置を促進すること。 金沢文庫駅のバリアフリー化については、「神奈川県鉄道輸送力増強促進会議」等の機会を捉えて、働きかけてまいります。
金沢文庫駅については、すでに車いす対応エスカレーター4基設置されているところですが、すべての人にやさしい駅となるよう、京浜急行電鉄に対して引き続きエレベーターの設置を強く働きかけてまいります。
8-1 上記の事業をすすめるため、区内で活発に活動を展開している、ボランティアやボランティア団体、NPO等との連携を強化するとともに各団体の自立を促進し、パートナーシップ事業として発展させるための人材を育成すること。 地域で活動するNPO・市民活動団体の活動拠点・情報拠点・人材育成の場としての「区版市民活動支援センター」の設置については、「市民活動支援センター地域レベルガイドライン」を標準例として、地域のニーズを考慮しながら各区が主体的に検討してまいります。
8-2
区庁舎を区民の利用しやすい総合庁舎として整備するための調査検討および区庁舎の二階のホールを休日を含めギャラリーとして開放すること。 金沢区庁舎については、耐震補強工事が必要であり、補強手法等の設計の中で検討してまいります。なお、2階の区民ホール部分のギャラリーとしての開放については、早期に開放できるよう進めてまいります。金沢区庁舎については、耐震補強工事が必要であり、補強手法等の設計の中で検討してまいります。
区庁舎二階ホールの開放については、3月中にセキュリティ対策用のシャッターを設置し、ホールと業務室との隔離を行います。4月から、年末年始を除く、土・日・休日の午前9時から午後5時について開放する予定です。

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