「16年度予算編成に向けての政策提言書」に対しての横浜市の回答

04/05/12UP

9−02.戸塚区


1-1
保育所の整備をはじめとするソフト・ハード両面でのきめこまかな子育て支援施策の推進や、だれもが安心して暮らせるような、障害者、高齢者への施策の充実を図られたい。 引き続き、「中期政策プラン」に基づき、認可保育所の整備を行い、「子育てしやすいまち横浜」の実現を目指し、市民の多様な保育ニーズに応えてまいります。
また、平成15年4月に策定した「今後の重点保育施策(方針)」に基づき、多様化する保育ニーズに、積極的に対応してまいります。
平成16年度予算案では、長時間保育や一時保育の実施施設数の大幅拡大や、本市として初めて休日・年末年始保育をモデル実施するほか、病後児保育も実施施設数を1か所増やし6か所で実施することとしております。
また、障害児保育の拡充策として、「特別支援児童加算制度」の創設や、一時保育助成に障害児加算制度を創設するなど、様々な新たな取組みを計上しております。
障害者への施策は、障害者が安心して暮らせるよう、中期政策プランにおける障害者施策を着実に進めてまいります。
高齢者への施策は、高齢者が介護を必要とする状態にならずに、健康でいきいきとした地域生活を送れるよう、自立支援と介護予防を推進するとともに、援護を必要とする高齢者には介護保険対象サービスと本市独自のサービスを組み合わせながら在宅生活を支援し、すべての高齢者が安心して暮らし続けられるよう施策を推進します。
1-2 主要道路での渋滞や住宅地への通過交通の流入、駅周辺の交通混雑など解消するため、幹線道路整備や、バス交通網の整備、駅周辺のまちづくりなどを推進されたい。 バス交通網の充実につきましては、「最寄駅まで15分の交通体系整備」の観点から検討してまいります。
「都心まで30分の交通体系」の実現化をめざし、体系的な道路ネットワーク形成のため、引き続き都市計画道路の整備を進めてまいります。また、不動坂や原宿交差点の立体化を進め、交通混雑を解消してまいります。
1-3 親切で市民が利用しやすいサービスを目指して、庁舎環境の改善や職員の意識改革、スキルアップ等に取り組まれたい。 戸塚区では、15年度区政運営方針において
「区民に身近で利用しやすい区役所づくり」を掲げ、庁舎内の案内板整備や分煙対策等を実施するとともに、職員を対象とした接遇研修の実施や戸塚区独自に作成した接遇マニュアルの活用をはかり、職員の「応対サービスの質の向上」に取り組んでおります。
16年度につきましても、区民要望等を踏まえつつ、区民サービスの向上のため、庁舎環境の整備・改善、研修等による職員の意識改革・スキルアップに、より一層取り組んでまいります。
2-1 厳しい財政状況を考慮し、効率的な市政運営を目指して、市が保有する土地や既存施設の有効活用により、コミュニティハウス等の市民に身近な施設の整備促進を図られたい。 コミュニティハウスにつきましては、中学校区程度に1か所を目標に順次整備を進めてまいります。具体的な設置計画等については、今後、区と連携を図り検討してまいります。
2-2 戸塚区内には大規模な会議室やセレモニー等の開催が可能なコンベンション施設がないことから、民間施設の誘致や市の施設再整備の際に検討されたい。 野外音楽堂につきましては、中期政策プラン上、2006年までの期間について整備計画はありません。
戸塚駅西口第1地区市街地再開発事業においては、文化施設のあり方について、計画の再検討と合わせて現在検討中です。 
3-1 地元と話をしながら進めてきたドリームランド跡地への墓園、野球場整備を着実に進めるとともに、整備にあたっては周辺の生活環境に十分配慮されたい。 引き続き、地元の代表者からなるドリームランド跡地整備事業連絡会等を通じ、話し合いを行いながら、整備を進めてまいります。
事業の具体化に向けて、地元の方々の事業への理解や方向性の確認を得ることによって、事業を円滑に進めていくため、地元の代表者と市関係部局で組織する連絡会を設置しました。
この連絡会を通じて、土地利用計画案を取りまとめ、現在は、基本設計の策定に向けて地元代表者の皆様と意見交換等を行っているところです。今後も、この連絡会などを通じて地元の理解を得ながら事業を進めてまいりたいと考えております。
3-2 河川の増水による災害に対する区民の不安を取り除くため治水対策を進めるとともに改修済みの河川については親水性や環境保全に配慮した再整備を図られたい。 区内では平戸永谷川、舞岡川、名瀬川、宇田川において引き続き河川改修事業を推進してまいります。また、阿久和川では区民との協働のもとに改修後の環境整備についても検討を始めております。
3-3 区内において水辺環境の向上をはじめ環境の保全や再生に積極的に参加する市民が増えつつあることから、市民活動への支援の仕組みづくりを進められたい。 水辺環境については、清掃や除草活動を自発的に行う「水辺愛護会」への助成や、市民活動の意見交換の場である「よこはま川のフォーラム」の開催などにより、市民活動の支援を進めております。また、今後もこのような制度の充実に努めてまいります。環境保全活動団体への助成、環境保全活動情報紙「よこはま伝言板」の発行、環境保全活動団体リスト「やってみよう」の作成、ホームページによる情報提供などにより、地域での実践活動の支援に努めます。
4-1 活力ある社会を形成していくために各種の子育て支援策を積極的に推進し、特に、戸塚区は市内でも3番目に待機児童が多い状況に鑑み、保育所の整備を促進されたい。 平成18年4月での待機児童の解消を目指し、戸塚区で市が既に保有している用地や法人が保有している用地を活用し、保育所の定員増を進め、「安心して子育て」できる環境づくり」をすすめ、市民の多様な保育ニーズに応えてまいります。
また、平成15年4月に策定した「今後の重点保育施策(方針)」に基づき、延長保育や一時保育、休日保育など、多様化する保育ニーズに、積極的に対応してまいります。
4-2 障害児・者とその家族が、地域のなかで安心して暮らしていけるような環境にしていくため、東戸塚に整備しようとしている地域活動ホームをはじめ必要な施設の整備を進められたい。 東戸塚に整備する戸塚区地域活動ホームについては、平成16年度に実施設計を行います。また、その他の障害者施設の整備についても中期政策プランに基づき着実に整備を進めます。
4-3 地域ケアプラザはデイサービスや地域の福祉活動等の核として欠かせない施設であり、未整備地区への整備を進められたい。   戸塚区内の地域ケアプラザの未整備地区につきましては、区と連携して候補地を選定し、整備を進めてまいります。
5-1 日常生活圏のなかにあって身近な施設である学校を、地域活動の場として利用の拡大を図ることについて検討し、資源の有効活用を図られたい。 学校の余裕教室につきましては、現在、既存の公共施設の有効活用を図る視点も踏まえ、「余裕教室活用指針」を策定中ですが、学校教育に支障のない範囲で、生涯学習の推進に努めてまいります。
5-2 地域の人材や自然環境等の資源を活用した特色ある学習プログラムが実施されるよう、区役所と学校との連携を強化されたい。 区役所等と連携し、河川環境の動植物を観察したり、水質を調べたり、美化活動をしたりするなど、様々な取組が進められています。
区内の小中学校では総合的な学習の時間に稲作等の農作業及び企業・商店等への職業体験活動を行って特色ある学習プログラムに取り組んでおり、今後も学校・地域との連携を強化してまいります。
6-1 渋滞や住宅街への通過交通の流入などにみられる区内の交通環境を改善するため、環状3号・4号線をはじめ、桂町戸塚遠藤線、下永谷大船線、桜木東戸塚線、権太坂和泉線などの主要道路の整備を促進されたい。 環状4号線の下飯田地区では、市営地下鉄下飯田駅付近から南側の延長約2.1kmで事業を実施しています。平成16年度は、引き続き用地取得と工事を進め、平成17年度末の完成を目指します。
また本郷小学校前交差点から鎌倉市境までの区間(延長1.16km)で用地取得及び工事を行っています。今年度も引き続き整備を進めてまいります。
桂町戸塚遠藤線は、栄区小菅ヶ谷町の環状3号線から戸塚区戸塚町の国道1号日立入り口交差点までの延長約2.9kmで、下永谷大船線は、戸塚区舞岡町から桂町戸塚遠藤線までの延長約1.2kmで用地取得および工事を行っています。今年度も引き続き整備を進めてまいります。
桜木東戸塚線につきましては、国道1号線の山谷交差点から環状2号線までと名瀬交差点から権太坂泉線までの延長約1.0kmで用地取得を行っています。
権太坂和泉線は、名瀬・岡津地区と和泉地区の2地区、延長約4.05kmで事業を実施しています。平成16年度は、引き続き用地取得と工事を進めます。
6-2 駅までのアクセスとして重要度が高いとともに、交通安全上の支障の早期解消が望まれる、戸塚駅西口ターミナルから蔵坪交差点の区間及び大船停車場矢部線の改修を早期に進められたい。   早期改良をめざして、引き続き用地取得を進めてまいります。           
6-3 原宿交差点及び不動坂交差点は、区内でも特に交通渋滞が著しく、周辺道路への影響も大きいことから、立体交差化事業を進められたい。 原宿交差点の立体交差化につきましては、現在、国土交通省において立体化に必要な用地取得のための個別協議を進めているところであります。また、用地が取得できた箇所から順次、埋蔵文化財保存のための調査を行った後、現在供用している車道を外側に切り廻す工事を進めております。
本市といたしましても、早期整備に向け、引き続き国土交通省に働きかけてまいります。
また、不動坂交差点の立体交差化につきましては、本市事業として平成9年度から事業着手しており、早期着工に向け、引き続き用地取得を進めてまいります。  
6-4 ドリームランド方面から駅へのアクセスを確保するため、環状4号線の整備及び谷戸橋改修を進め、バス路線を早期に整備されたい。 環状4号線(下飯田地区)は、市営地下鉄下飯田駅付近から南側の延長約2.1kmで事業を実施しています。平成16年度は、引き続き用地取得と工事を進め、平成17年度末の完成を目指します。
谷戸橋については、平成16年度内に架け替え完了をめざし工事を進めてまいります。
道路整備の進捗にあわせたバス路線の新設や再編について、関係バス事業者に対して働きかけてまいります。
7-1 戸塚駅及び東戸塚駅駅前広場は、朝の通勤・通学時間帯に、送迎のマイカーや広場内を横断する市民で混雑しバスの運行にも支障が生じるため、交通環境を改善されたい。 現在事業中の戸塚駅西口第1地区市街地再開発事業においては、駅周辺の交通環境の改善を図るため、交通広場等を整備してまいります。
戸塚区内では現在、環状3号線、桜木東戸塚線、桂町戸塚遠藤線、横浜伊勢原線、下永谷大船線及び権太坂和泉線で事業を行っております。今後、これら幹線道路の整備を進め、駅周辺の交通混雑を改善してまいります。
7-2 東戸塚駅周辺では、自転車が路上に止められ歩行への支障が著しいことから、早期に駐輪場の拡充を図られたい。 平成15年度に、東戸塚駅東口第三自転車駐車場の拡張を実施しましたが、今後も、新たな用地の確保に努め、自転車駐車場の拡充に努めてまいります。
7-3 市民が安心して快適に生活できる住環境にするとともに、事業者が適切に事業活動を進めていけるように、市民や事業者による街づくりのルールづくりを支援されたい。 市民が主体的にまちづくりに参画するための手続きや支援策等を定める(仮称)地域まちづくり推進条例の制定を目指してまいります。
良好な住環境の実現にむけて、「まちのルールづくり相談センター支部」機能を市民に身近な区役所へ移管するなど、市民発意の地区計画や建築協定などのルールづくりを一層支援してまいります。
7-4 柏尾川の桜並木は、多くの区民に親しまれ区のシンボルともなっており、桜並木やプロムナードを含む周辺一帯を区の貴重な資源として適切に保存、活用されたい。 柏尾川桜並木道の再生事業として、関係局と連携して桜の樹勢回復・植え替え・新規植樹等に取り組み、区民の憩いの場としての魅力を高めていきます。
7-5 JR戸塚駅横の大踏切の渋滞解消は長年の懸案事項であり、既に着手している中央土地区画整理事業や柏尾戸塚線の整備事業を着実に推進されたい。  大踏切の渋滞を早期に解消するためにも、柏尾戸塚線の整備を含む区画整理事業の早期完了に向け、引き続き鋭意事業を推進してまいります。
8-1 市民の安全と財産を守るため、大雨による水害を防止するとともに、懸念される大規模地震に備え、区役所における危機管理体制と区民との連携について万全を期されたい。 大雨時等に水害発生を極力抑えるため、区役所、消防署、土木事務所の連携を強化するとともに、警察や自治会町内会の協力を得ながら対応してまいります。
区の危機管理体制につきましては、従来から実施してきた宿日直制度の他に、運営責任職による災害対応班を組むなど、各区の実情にあわせた体制を構築してまいります。
併せて、地域防災拠点運営訓練、区防災訓練等を引き続き区民と協同で実施していくことで、区民との連携も継続してまいります。
水防活動及び住民への周知を早期に行い、風水害による被害の軽減を図れるよう、区の予算要求において平戸永谷川に水位計を設置します。
引き続き区としましては、防災関係機関及び住民との連携を図りつつ、横浜市防災計画の風水害対策編及び震災対策編に基づき、適切に対応してまいります。
護岸や河川遊水地を整備するなど河川改修事業を推進し、あわせて下水道の整備を図り、治水安全度の向上に努めております。
8-2 行政施設や駅周辺等の公共空間の整備、改修にあたっては、ハンデを負う市民が支障なく利用できるようバリアフリー化を進められたい。 高齢者や障害者など誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるよう「福祉のまちづくり条例」に基づいて、人にやさしいまちづくりを推進してまいります。
8-3
良好な都市環境や地球環境を守るため、区役所自身が、ゴミ減量化や省エネ対策、屋上緑化などの環境負荷を低減する行動に積極に取り組まれたい。 戸塚区では、家庭ごみの減量・リサイクルをより一層推進するため、区民まつり等イベントでのPR、駅頭、店頭における容器包装減量化キャンペーン、地域・学校へ出向いてのG30出前教室など様々な広報活動を通して、区民に対し積極的にG30行動の実践を働きかけてまいります。
また、庁舎内のごみにつきましても分別化を一層推進し、減量化・資源化に取り組んでまいります。
省エネ対策につきましては、必要以外の照明の消灯や空調温度の徹底管理、公用車の適正使用などに引き続き取り組んでまいります。

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