平成22年10月8日 平成21年度決算第一特別委員会(道路局関係)

10/11/19UP

平成21年度決算第一特別委員会(道路局関係)
平成22年10月8日

 10月8日、平成21年度決算第一特別委員会(道路局関係)で質問しました。質問項目は以下の通りです。

質問項目は以下の通りです。

 1 放置自転車対策について
 2 菊名駅のバリアフリー化について

○坂井副委員長
 次に、大山正治委員の質問を許します。

○大山委員
 よろしくお願いします。
 放置自転車対策について伺います。現在、平日朝の通勤通学時には、駅周辺に放置防止監視員が配置されており、私もよくお見かけしますが、通勤通学時の放置自転車対策としては一定の効果が出ているのかなと感じています。また、道路局における年1回の放置自転車の状況把握の調査は、放置自転車が多い平日に行っています。このように、放置自転車対策というと当然平日の取り組みが中心になると思いますが、一方で土日祝日に放置自転車が多い駅もあると感じています。
 そこで、土日祝日の放置自転車の状況把握はどのように行っているのか、また、21年度における土日祝日の放置自転車対策の状況について伺います。

○島田担当理事兼副局長兼総務部長
 各駅における土日祝日の放置自転車の状況についてでございますが、道路局では年に1回の平日の調査だけで土日の調査は特に行ってはございません。ただ、区によっては実態調査を行っている区もございます。また、平成21年度における土日祝日の放置自転車対策としまして、放置防止監視員を配置している区が鶴見区、西区、旭区、磯子区、金沢区、都筑区、泉区の7区、33駅で配置して対策を講じております。

○大山委員
 幾つかの区では対策を行っているようです。一方、私の住んでいる港北区では、今もお聞きしましたが、これまで対策を講じていないようです。例えば菊名駅を見ますと、土曜日、日曜日の特に午後の時間の駅周辺は放置自転車がひどい状況になっており、港北区においても土曜日、日曜日等の対策は必要であると思います。
 そこで、菊名駅周辺など港北区でも土日祝日対策をやるべきと思いますがどうか、伺います。

○島田担当理事兼副局長兼総務部長
 港北区においては、これまで土日祝日の放置防止監視員の設置等は行っておりませんでしたけれども、今年度から日曜日の放置自転車対策の区民要望を受けまして、新たに10月と11月、そして来年3月の日曜日に菊名駅など主要5駅において試行的に放置防止監視員を配置する予定と聞いております。

○大山委員
 試行とはいえ対策が講じられることは前進だと思います。一方、自転車を放置しないように指導する一方で自転車駐車場の整備も必要です。港北区内の駅周辺では、自転車駐車場が足りていないところもあるのではないかと思います。
 そこで、自転車駐車場は足りているのかという趣旨ですが、21年度における乗り入れ台数と収容台数の割合について、横浜市内と港北区内について伺います。

○島田担当理事兼副局長兼総務部長
 まず、市全体でございますが、駅周辺の放置台数と自転車駐車場の利用台数を加えた乗り入れ台数の総数は14万5,627台、自転車駐車場の収容台数は13万7,243台となっておりまして、乗り入れ台数に対する自転車駐車場の収容台数の割合は94%となってございます。また、港北区の12駅周辺の乗り入れ台数につきましては、総数が1万8,684台、自転車駐車場の収容台数は1万6,528台となっておりまして、乗り入れ台数に対する自転車駐車場の収容台数の割合は88%ということで、全市平均よりは低い率となってございます。

○大山委員
 その調査の細かい駅ごとの資料などもいただいていますけれども、港北区では特に新横浜駅や菊名駅周辺ではまだまだ自転車駐車場が足りていないという結果が出ています。横浜市放置自転車等の防止に関する条例では、駅周辺の放置自転車対策のため、鉄道事業者や商業施設に対し自転車駐車場の設置の努力義務を課しています。これまで一定程度の自転車駐車場の設置に協力いただいているところもありますが、現状において放置自転車が多いところについては、改めて放置自転車対策について何らかの協力を求めていくことも必要ではないかと思います。
 そこで、今後、鉄道事業者や商業施設に対し放置自転車対策についてどのように働きかけていくのか、伺います。

○川口技監兼道路局長
 菊名駅を初めとしました各駅の自転車等放置防止推進協議会が設立されておりまして、区役所や地域鉄道事業者、周辺の商業施設の方と連携協力しながら、自転車駐車場の整備促進、また各駅周辺での啓発キャンペーンなどを引き続き取り組んでまいります。また、横浜市と市内の鉄道事業者で構成されております横浜市鉄道駅放置自転車対策連絡会におきまして、横浜駅などでの啓発活動を実施するなど放置防止対策に取り組んでまいります。

○大山委員
 次に、菊名駅のバリアフリー化の推進について伺います。
 菊名駅はJR横浜線と東急東横線が乗り入れ、1日の乗降客数が約23万人となっており、市内有数の利用者の多い駅になっています。しかし、駅のバリアフリー化が進んでいないため、地元からも一日も早く利用しやすい駅にしてほしいという声が多く寄せられています。
 そこでまず、現在の菊名駅の課題の認識について伺います。

○川口技監兼道路局長
 東急菊名駅東西を結ぶ自由通路のうち、西口部分とJR菊名駅構内にはエレベーターが設置されておらず、バリアフリー化が図られておりません。また、朝夕のラッシュ時や新横浜駅周辺でのイベント開催時にJR改札、東急改札間の乗りかえコンコースが狭く混雑する状況でございますので、本市としても優先的に解決すべき課題ととらえております。

○大山委員
 今お話しいただいた課題を解決するために、横浜市、JR東日本及び東急電鉄の3者で計画内容等について話し合いを続け、ことし3月に基本合意に達しましたが、基本合意した駅舎改良の内容について伺います。

○川口技監兼道路局長
 エレベーターを新たに西口部分及びJRの改札内に設置することで東西の往来と駅舎のバリアフリー化を図ります。さらに、JR横浜線ホーム上部に新駅舎を建設することで混雑が著しい乗りかえ通路の改善を図ります。これらによって抜本的に駅舎を改修する内容となっております。

○大山委員
 ことし春の基本合意から半年が経過して、その間も鉄道事業者とともに調整を進めてきたと思いますが、現在の作業の進捗状況について伺います。

○川口技監兼道路局長
 現在、JR東日本と東急電鉄が連携しながら、それぞれ基本設計の準備を進めている段階でございます。

○大山委員
 検討作業を進められているということですが、地元では一日も早い工事着手を望んでいます。
 そこで、今後の工事着手の見通しについて伺います。

○川口技監兼道路局長
 今後は、基本設計完了後、実施設計を行いまして、おおむね2年後の工事着手を目標に進めていきたいと考えております。本市としては、早期着工ができるよう、引き続き鉄道事業者等と協議してまいります。

○大山委員
 よろしくお願いします。菊名駅の改良は地元自治会や駅利用者の関心が高く、節目節目にはわかりやすく丁寧に説明していただくなど、今後もきめ細かい対応をしていただきたいと思います。いずれにしても、工事着手までおおむね2年ということで、完成までにはさらに期間を要するわけで、その間、ハード面でのバリアフリー化は図られないということになります。しかし、その間、行政もしばらく時間がかかりますとほうって何もしないというものでもなく、ソフト面でのバリアフリーとして、例えば昨年度は港北区役所で14人の自転車放置防止監視員を雇っていますが、そのうちの一人でも、例えば菊名駅の階段下にでも、高齢者やベビーカーのお母さんの手助けをするために配置するとか、または専任で配置しなくても、ちょうどあの場所で自転車放置防止監視員が監視をしておりますから、監視の仕事をしながら必要とされる方がいれば、そのようなお手伝いをしてもいいようにするとか、また、予算の使い方の縛りで、そのようなお金の出し方ができないというのであれば、区が音頭をとってボランティアを募り配置するなど、さまざまな方法が考えられると思います。多額のお金を出さなくても、そういうことをやり始めることが心のバリアフリーであると思いますし、そして行政に対しての市民の見る目も変わってくるものと思います。ぜひ検討していただくよう要望します。区に伝えていただければと思います。以上で質問を終わります。
 ありがとうございました。

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