首都高速(株)への更なる働きかけを改めて要望

07/09/18UP
● 将来の環境を守るため、「横浜環状北線」の換気所に脱硝(だっしょう)装置の設置を!

北新横浜2丁目の換気所建設予定地

 平成24年完成予定の「横浜環状北線」(都筑区川向町〜鶴見区生麦)は、家屋の移転を少なくし、周辺環境の保全のため、全体の約7割をトンネル構造としていますが、排気をする「換気所」が、「新横浜」、「馬場」、「子安台」の3箇所に建設されます。「新横浜」の換気所(北新横浜2丁目)は、新横浜駅から1kmもなく、労災病院からも近い場所にあり、周辺住民にとっては換気所から集中的に排出されるガスによる大気汚染が危惧されています。
 周辺住民の方の声を受け、9/7、横浜市の山下道路局長(写真)に、二酸化窒素を高効率で除去できる「低濃度脱硝装置」の設置の首都高速(株)への更なる働きかけを改めて要望してきました。
 脱硝装置は、首都高速新宿線には設置されています。しかし、環状北線の換気所への設置について、首都高速(株)は、「路線供用による換気所稼動開始直前の大気環境データを踏まえて適切に判断します。」という回答で、今のところ「設置する」とは言っていません。
 事業全体のコストを考え、首都高速(株)は、脱硝装置がなくても、「環境基準は守られる」、「影響は少ない」と言いますが、脱硝装置がなければ、「現在よりも環境が悪化することは明白」であり、周辺住民の環境や健康への不安はぬぐえません。
 私は何も「横浜環状北線」に反対するわけではありません。しかし、周辺住民の協力があってこその「環状北線」であり、首都高速(株)であると思います。これからも横浜市に対し、更なる首都高速(株)への働きかけを求めていきます。
 最後に、脱硝装置の設置は首都高速(株)の事業であり、本来、首都高速(株)がやるべきことですが、万が一この先どうしても首都高速(株)が頑な姿勢を崩さないのであれば、「環境行動都市」を標榜する横浜市としても、将来の環境を守るため、「費用負担を含めた何らかの次善の策」を検討し、決断をしなければならないと思います。

平成19年9月8日
横浜市会議員 大山しょうじ
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