港北はこんなまちであってほしい 〜 お年寄りや弱者が孤立しないまちにしたい。

高齢化に向けて


 私が学生時代、約一年間、英国の身体障害者施設でボランティア活動をしていた時のことです。
 子ども達は、はじめ言葉(英語)のあまり通じない、遠い日本という国から来た「大山しょうじ」という人間の存在をうまく理解できないようでした。しかし、そのうちに、「しょうじ」に何かを伝えるためには工夫をすればいいことに気づき始めます。そう連想ゲームの始まりです。
 例えばりんごという言葉を伝えるには・・・「赤くて」「丸くて」「おいしくて」・・・。
「しょうじ」のために分かりやすい言葉で工夫しながら話す。そして、自分の思うとおりに伝わらなくても我慢する。「しょうじ」と接することにより、「我慢」と「工夫」を学んでいるようでした。
 英語のわからない私にいろいろなことを教えてあげたい。伝えたい・・。私はそんな彼らの思いと、うまく伝わった時の得意満面な笑みを忘れません。
 今まで「与えられること」の多かった人生から、「人のために何かをする」という喜びを彼らは見つけたのでしょう。そう、人はみんな誰か(社会)の役にたって生きていきたいのです。そして私もまた彼らの笑顔に支えられ、たった一人の日本人の孤独から抜け出すことができました。
 社会は支えあうことで成り立っています。自分の住んでいるまち、ひとに関心を持ち、お互いに声を掛け合い、自分にできることはないかと周りを気遣いあう社会環境を創っていきたいのもです。


@ 高齢者の知恵で社会の活性化。
■シルバー人材センター事業等の充実
高齢者は若い人に伝統・文化を伝承するという重要な社会的使命を担っています。
豊富な知識・経験が地域社会へ活かされるよう、環境の設備・情報の提供を行い、地域社会活動への積極的な参加の推進を行います。

A 援護の必要な高齢者に対するサービスの充実。
■特別老養護人ホーム・痴呆性高齢者のグループホームなど援護の必要な高齢者に対するサービスの充実をはかります。
■要介護者が尊厳を持って生活できるよう、国、地方公共団体、民間事業者、NPO、ボランティアなどが、それぞれの役割に応じて、一体となって要介護者を支援する、効率的で質の高い介護制度を確立します。

B 高齢者の自立支援と介護予防の推進。
■高齢者が介護を必要とする状態にならず、健康でいきいきとした地域生活を送れるよう、効果的な介護予防プランの作成・提供、高齢者の筋力向上トレーニングを実施します。

C バリアフリー社会の創造
障害者に配慮した住宅の確保など生活環境の整備をはかるとともに、街づくりにおいても、道路・交通・住宅等さまざまな分野でバリアフリー社会を創造し、高齢者や障害者が健常者と肩を並べて堂々と安心して活躍できる社会をつくっていきます。

D 障害者が地域で自立した生活を送れるよう、ライフステージに応じた支援の推進
■自立に向けた幼児期・学齢期の障害児の支援
 本人の豊かな成長や自立に向けた支援と、生活にあわせたきめ細かな家族への支援を行うため、障害児地域療育センターの整備を進めます。
■自立支生活継続のための成人期の支援
障害者へのヘルパーの派遣を充実させ、自立した生活を始めたり、続けていくための
日常生活上の援助や、地域でのさまざまな活動に対する支援を行います。
■知的障害者への自立生活アシスタントの派遣
ひとりで生活する知的障害者などに、生活に必要な助言やコミュニケーション支援を進めます。
■障害児・者の就労援助の強化
就労援助センターの整備や相談窓口の設置、民間企業が障害者を雇用する制度への支援などを推進します。
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