横浜市の平成15年度の「市民意識調査」における行政への要望では、過去18年連続トップの「高齢者福祉」に代わって、「防犯対策」が第1位となり、また、先般発表された16年度の「市民意識調査」でも、「防犯対策」が2年連続の1位となりました。同様に、市民の皆さんからの私あての要望や意見についても、防犯や治安に関するものが増えています。それだけ、市民のみなさんの「体感治安」が悪化していることを示しています。
そんな中、地元の港北警察署と意見交換をさせていただく機会をいただきました。(いろいろと話をしましたが、以下、主なやりとりの一部です。)
大山 |
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住民が急激に増えている新横浜周辺で、新たに交番を設置してほしいとの要望がある。 |
港北警察署 |
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神奈川県下で、新規交番の設置要望がすでに100以上もある。新横浜での交番設置の要望も各方面からいただいているが、現実的に、すぐに設置というのは難しい。 |
大山 |
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市内18区の中で最も人口が多く、犯罪発生件数も多い港北区内の交番については、人員配置など機能強化してほしいとの要望が地域にある。不在交番の解消と同時に、もっとパトロールをしてほしいとの要望もある。一人勤務の交番の場合、交番にいる時はパトロールできず、一方、パトロールや事件等の対応で外に出ている時は、当然、交番が不在になるが・・・。 |
港北警察署 |
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ここ数年、犯罪が急激に増えてきているが、予算等の問題もあり、警察官の増員や、交番の新規設置については、現在、それらの要望に追いついていない状況にある。県警でも「交番機能強化3ヵ年計画(2004〜06年)」を策定。警察官の適正配置や非常勤の「交番相談員(※)」を増員し、空き交番の割合を現在より引き下げていきたいとしている。これからの3年間で包括的に不在状態の解消を目指していくが、現在は、そういう意味では「過渡期」にあり、ご理解をいただきたい。 |
大山 |
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身近に犯罪が多く発生しているという状況をありのまま市民の皆さんに知らせ、その上でなお一層、防犯についての意識を高め、必要な対策を講じてもらうため、私の活動レポートやホームページ上で犯罪情報の公開をしたいが、如何? |
港北警察署 |
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犯罪被害者等(目撃者、参考人、場合によっていは被疑者)のプライバシーに関わる部分が特定されなければ、構わない。情報は提供できる。 |
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という話をしていた後、港北区役所のホームページ上でも
犯罪情報が公開されるようになりました。 |
※ 「交番相談員制度」 |
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空き交番対策として1993年に始まった。県警の退職者が採用されている。地理案内や遺失・拾得物の受理などの交番業務を行う。 |
政府は、地方公務員が削減傾向にあることや、民間でもリストラが進んでいることから警察官の大幅増に消極的なようであるが、日本の「安全・安心」が音をたてて崩れていく現在の状況を抜本的に解決する対策を講じてもらえるよう、国に対しても働きかけて参ります。
日本の治安の悪化の解消のためには、警察官の増員だけでなく、入国管理の問題や、罰則が軽いといわれる刑法の問題、地域コミュニティーの問題(地域の目や協力)など、改善しなければならない点は多岐に渡りますが、何よりも重要なのは「教育」であると思います。私も、地域の治安維持のために、総合的・包括的な観点から、今後とも力を入れて取り組んで参ります。
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